秘密のケンミンSHOW【極】会津の馬刺し(福島県)2024/10/10放送

福島県会津地方の馬刺し文化は、地元の人々に深く愛され続けています

。福島県は21年連続で馬肉生産量全国第2位(1位は熊本県)を誇り、特に会津地方では馬刺しが好まれ、地域特有の食文化となっています。

熊本県の霜降り馬肉とは異なり、会津の馬刺しは赤身が中心です。ヒレやロースといった部位が厚めにスライスされ、噛むごとにしっかりとした肉の味わいが楽しめるのが特徴です。また、使用される馬も異なり、熊本で食されるのは体重800キロから1トンもある大きな重種馬が主流ですが、福島では400~600キロと小柄で筋肉質な軽種馬が使用されます。このため、会津の馬肉には独特の食感と風味があり、厚切りでも口当たりが良いのが魅力です。

会津地方で馬刺しを楽しむ際には、醤油にニンニクや辛子味噌を加えたタレが欠かせません。このタレが肉の旨味を引き立て、風味豊かに味わうことができます。

紹介店情報

会津の馬刺しを堪能できる店舗も数多くあります。例えば、会津若松市の「地酒処 天竜」や「会津の味 馬刺しの鈴静」では本格的な馬刺しが提供され、地元の食文化を存分に楽しめる人気店として知られています。また、「ハンバーグ&ステーキ あかべこ」では、桜肉のヒレステーキが提供され、辛子味噌をかけていただく一品(2,980円)もおすすめです。猪苗代町の「大久保商店」では、炙りたたき丼(2,290円)として提供され、馬肉の新しい味わい方を楽しむことができます。

また、会津若松市の「馬力本願」というラーメン店では、ラーメンと馬肉の融合メニューが人気です。会津馬味噌馬力ラーメン(1,000円)には、馬肉チャーシューがトッピングされ、スープも馬の骨からとったもので、馬肉特有のコクが堪能できます。


会津の家庭料理「馬の煮込み」

家庭でも馬肉を使った料理が親しまれています。代表的なのが「馬の煮込み」で、脂の多いカルビ肉を辛子味噌や大根、ジャガイモとともに煮込み、味噌や醤油で風味を整えた一品です。温かみのある味わいが特徴で、家庭料理として根付いています。

会津での馬肉文化の起源

会津地方で馬肉が食べられるようになったのは幕末の戊辰戦争(1868~1869年)の頃に遡ります。当時、戦場で傷ついた兵士たちの滋養強壮のために馬肉が用いられたとされ、これが馬肉文化の始まりとされています。生で食べられるようになったのはさらに時を経て昭和30年代に入ってからで、力道山という著名なプロレスラーが会津の「肉の庄次郎」を訪れた際、辛子味噌をつけて生の馬肉を食べ、その美味しさが話題になったのです。このエピソードがきっかけとなり、福島県内で馬刺しが広まったと伝えられています。



馬刺しを提供する店舗の詳細

地酒処 天竜(会津若松市) – 地元の食文化を味わえる老舗として評判。


会津の味 馬刺しの鈴静(会津若松市) – 会津特有の馬刺しが楽しめる店舗。


ハンバーグ&ステーキ あかべこ(会津坂下町) – 桜肉ヒレステーキが名物。


大久保商店(猪苗代町) – 会津ブランドの馬刺し炙りたたき丼が人気。


馬力本願(会津若松市) – 馬肉ラーメンという独自のメニューが提供されるラーメン店。

まとめ

会津地方で育まれてきた馬肉文化は、歴史的背景と地域の食文化が融合した独自のものです。多様な店舗で楽しめる馬刺しや煮込み料理は、会津を訪れる人々にとって大きな魅力となっています。

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